図解 モノラル/ステレオ、2P/3P/4P、バランス/アンバランス・コネクタ接続
- オーディオ用のコネクタ接続の注意点について、その都度お客様にご説明したり解説図面を作成するのが面倒なので、一通りの図面をまとめて作成しました.
- 自分でオーディオ機器や変換コネクタ等を作成した経験のある人にとっては大したことはありませんが、慣れていない方には注意を要する点がいくつかあります. 下記の図面をご覧いただければ要点はすぐにご理解いただけると思います.
- 冗長なものも含めて、プラグ出力→ジャック入力 と ジャック出力→プラグ入力 を別々に図示しました.
下図左:出力プラグを入力ジャックに挿入した時
下図右:出力ジャックに入力プラグを挿入した時
- 接続によっては出力ショートや入力オープン等が生じるので注意が必要です.
- PCやタブレット等の4Pヘッドセット用ジャックには、まれに図示したCTIA規格とは異なるOMTP規格のものがあるので注意が必要です.
- メーカー製品でもコネクタの結線を間違っているものがあります.(某社のプロセッサ評価ボードでオンボードA/Dのマイク入力のブラグイン・パワー回路を間違えているものがありました) amazonで売っている中華ケーブルで左チャネル(L)/右チャネル(R)の結線や色表示(白/赤)を間違えているものもあります.
- WindowsデスクトップPCではオーディオ入出力回路にプラグ挿抜の自動検知機能がついていて、図面上では接続可能はなずなのに挿抜の誤検知のために正常な信号入出力が出来ない場合があります.
- 別のページで簡易的なアンバランス/バランス接続アダプタの製作例をご紹介しています.(ケーブル長が短ければバランス接続に拘る必要はありません)
- dbx の AFS2 (Advanced Feedback Suppression Processor) の Owner's Manual(日本語版)の末尾にも分かりやすい各種ケーブルの結線方法の図面が掲載されています.
2Pモノラル出力→3Pステレオ入力
3Pステレオ出力→2Pモノラル入力
2Pモノラル出力→3Pバランス入力
3Pステレオ出力→3Pバランス入力
3Pバランス出力→2Pモノラル入力
3Pバランス出力→3Pステレオ入力
4Pヘッドセット出力→3Pステレオ入力
4Pヘッドセット入力/出力⇔分岐ケーブル⇔3Pステレオ入力/2Pマイク出力
2Pモノラル・マイク入力、エレクトレット・コンデンサ・マイク(ECM)用プラグイン・パワー回路
3Pステレオ・マイク入力、エレクトレット・コンデンサ・マイク(ECM)用プラグイン・パワー回路
2Pモノラル出力→3Pステレオ入力
3Pステレオ出力→2Pモノラル入力
2Pモノラル出力→3Pバランス入力
3Pステレオ出力→3Pバランス入力
3Pバランス出力→2Pモノラル入力
3Pバランス出力→3Pステレオ入力
4Pヘッドセット出力→3Pステレオ入力
4Pヘッドセット・ジャックには3Pステレオ・ヘッドホン/イヤホン・プラグを挿入して使用可能です
4Pヘッドセット入力/出力⇔分岐ケーブル⇔3Pステレオ入力/2Pマイク出力
市販の分岐ケーブル(スプリッター・ケーブル)を用いれば、4Pヘッドセットジャックをヘッドホン/イヤホン・ジャックとマイク・ジャックに分離して使用可能です.
2Pモノラル・マイク入力、エレクトレット・コンデンサ・マイク(ECM)用プラグイン・パワー回路
エレクトレット・コンデンサ・マイク(ECM)用のプラグイン・パワー回路はこのようになっています.
3Pステレオ・マイク入力、エレクトレット・コンデンサ・マイク(ECM)用プラグイン・パワー回路
ステレオ対応のプラグイン・パワー回路を備えた市販のマイク・アンプもあります.
(audio-technica AT-MA2 等)
ステレオのブラグイン・パワー対応マイク入力端子にモノラル・マイクの2Pプラグを挿入しても特に問題はありません. 右チャネルはGNDにショートされて音が入らないだけです.(抵抗の値は2kΩ〜5kΩ程度なので、短絡電流はたかだか1mA〜2mA程度です)