アンバランス/バランス(不平衡/平衡)変換アダプタ
コンシューマ向けのオーディオ関連機器にもプロ用と同じキャノンコネクタ(XLR)や3極フォーン・ジャックを用いた平衡入出力端子を持つものがあります. ただし、平衡入出力と言ってもトランスは使っていなくて、あまり技術的なメリットを感じられません. ホビーユースやちょっとした実験をするのに長いケーブルを延々と引っ張りまわすわけでもなく、グランド電位関係のトラブルが発生する可能性も低いのでバランス接続の大型フォーン・プラグと太いケーブルを使用するのは面倒です.
というわけで、実験用にアンバランス出力(ミニ・プラグ)をバランス入力(フォーン・ジャック)に接続するための変換アダプタを作成しました. 手持ちの部品の都合でまだ1ヶしか作成していませんが、マルチチャネルのUSBオーディオ・インターフェースに合わせて4ヶ〜8ヶを揃える予定です.
参考までにバランス出力/アンバランス入力変換の回路例もページ末尾に示します.
コネクタ結線についての図解ページもご覧ください.
アンバランス/バランス(不平衡/平衡)変換アダプタ |
- アンバランス出力(ミニ・プラグ)をバランス入力(フォーン・ジャック)に接続するためのアダプタです.
- フォーン・プラグとミニ・ジャックを合体させてコンパクトにまとめることが出来ました.
- ステレオのミニ・プラグを挿した場合、左チャネルのみが変換・出力されます.
- 回路図PDFファイル unbal_bal_adaptor.pdf
- バランス出力/アンバランス入力変換接続の一例を下図に示します.(これが唯一の結線方法というわけではありません)
- 47kΩの抵抗は不平衡側の右チャネル(ステレオの場合)の入力がオープン(フローティング)となることを防ぐためのものです.
抵抗を省略してグランドと短絡させると入出力を間違って接続したときに出力をショートすることになるので、念のために入れておいてください.
- 回路図PDFファイル bal_unbal.pdf
きちんとトランスを使ったアイソレーション/変換が必要であれば、タムラ製作所の製品にMGシリーズ、MXシリーズのモールドパッケージ入り小型トランスがあります.
製品情報一覧には記載が無く、資料ダウンロードのページからカタログをダウンロード可能です.